第42回 ペンはキーボードより強し!?(後編)
こんにちは。福島です。
前回に引き続き、ユニバーサルデザインのお役に立つ入力装置「デジタルペン」のご紹介です。
デジタルペンの良いところは色々ありますが、その一つとして「どこでも好きな場所に持ち運ぶことができ、しかも自由な体勢で利用できる」という点が挙げられます。
前回と同様、窓口の例で考えてみましょう。例えば窓口の受付をコンピューターで行うとしたら、キーボードなどの入力装置はどのような高さで設置されるでしょうか?おそらくは一番平均的な位置、例えば大人の背の高さにあわせて設置されてしまうのではないでしょうか。これでは、子どもや車椅子の人には手が届かないおそれがあります。かといってあまり位置を低くすると、今度は背の高い人が使いにくくなってしまうでしょう。
好きな場所に持ち運べるデジタルペンであれば、こういった悩みとは無縁です。本体は普通のペンと変わらないくらい軽く、電池で駆動するのでコードの取り回しを気にする必要もありません。自分の背の高さにあった台の上で書くなり、膝の上に持ってきて書くなり、自由にできるのです。
実はこのようなメリットを生かして、工場の生産現場や荷役作業の現場といった、これまでコンピューターを持ち込むのが難しかった場所で、デジタルペンが活用されているのです。狭い現場に大きなパソコンを持ち込むより、デジタルペンと紙を持って身軽に動き回れた方が、効率よく作業が進められるということなのでしょうね。
ところで工場といえば、安全のため現場では厚手の手袋が義務付けられていることも多いと思います。手袋をしたままキーボードを叩いたり、タッチパネルを操作したりするのは大変ですが、実はペンを扱うのは意外と難しくないのです(興味がある方は、ご自分で手袋をはめて実験してみてください。これからの季節は暑いと思いますが……)。このように、周囲の環境や服装などに影響されにくい点も、ユニバーサルデザインを考える上では大切ですね。
使う人を選ばない、使う場所を選ばない、そんな製品を通じて、私たちも身近なユニバーサルデザインに貢献していきたいと考えています。企業や自治体の皆さんも、新しい製品を導入する際に、「この製品はユニバーサルデザインに役立つかな?」と気にしていただければ幸いです。

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