第41回 ペンはキーボードより強し!?(前編)
みなさんこんにちは。公共システム部門で広報を担当している福島と申します。
今回はユニバーサルデザインに関連する製品の中で、ちょっと珍しいものをご紹介しようと思います。

これ、デジタルペンと言います。
一見するとちょっと大ぶりの万年筆のように見えますが、実は小型のカメラや筆圧感知センサー、記録用のメモリといった装置が満載の、ハイテクメカなんです。
このデジタルペンを使って専用紙の上に文字を書くと、ペンの動きが電子的に記録されます。書き終わったあとにペンをパソコンに接続すると、記録したペンの動きが読み込まれ、書いた内容を画面上に再現できるのです。
手書きの文字をコンピューターで処理したい場合、これまでは人間が手で入力しなおすか、スキャナーと呼ばれる機械で1枚ずつ読み取るのが一般的でした。デジタルペンの良いところは、書いた瞬間にデジタル化されるので後処理に人手や時間をかける必要がなく、しかも書いた内容だけを正確に読み取れる点にあります。
どうです?便利そうでしょう。
興味を持たれた方は、製品の具体的な仕組みをホームページで紹介していますので、ご覧になってみてくださいね。
■デジタルペンの仕組み
http://www.hitachi.co.jp/Div/jkk/solution/tegaki/element.html
ではこのデジタルペン、ユニバーサルデザインとどういった関係があるのでしょうか?
例えば、自治体や金融機関の窓口を思い出してみてください。
証明書の交付や、口座の開設を申請するとき、利用者は申し込み内容を定型の用紙に書いて提出するのが一般的ですよね。でも記入した内容は、結局職員がキーボードを使ってコンピューターに入力しなおしていると思います。これでは、毎回入力する職員も大変ですし、その間待たされる利用者にとっても嬉しくありません。
では、利用者が直接キーボードで入力すれば早いのでは? と思うかもしれませんが、ペンで文字を書くのとは違い、利用者の中にはキーボードの操作に慣れていない人も多くいらっしゃいます。普段からパソコンを使いこなしている人はいいかもしれませんが、職員のサポートなしでは入力方法もよくわからない、という人もいるでしょう。これでは、誰もが快適なサービスとは言えませんよね。
そこでデジタルペンの出番です。普通に文字を書くのとまったく変わらない動作で記録できるので、利用者が新しく覚えなければならないことは一切ありません。それでいて、記録されたデジタルデータはそのままコンピューターに取り込めるのです。
職員は再入力の手間が省け、利用者も手続きのスピードアップという恩恵を受けられる。使う人みんなにメリットがあり、また誰でも使えるという点で、まさにユニバーサルデザインの考え方に合致しているのではないでしょうか。
長くなってきましたので、今回はここまでとさせていただきます。次回も引き続きデジタルペンの魅力をお伝えしていきます。
